まほうびんの種類と特徴

まほうびんの種類には大きく分けて①ガラス製②金属製の2種類があります。

  1. ガラス製の特徴は、医療用にも使用されている高品質の「ほうけい酸ガラス」を使用しているため「においや汚れが付きにくい」という大きな利点がある一方、「落とすと割れる」、ガラス製中瓶を保護するためのケースが必要であるため「かさ張る」という点があげられます。後述のように多様な商品が発売されましたが、現在では卓上ポットだけになっています。
  2. 一方金属製にはステンレス製とチタン製があり、ガラス製に比べ、「落としても割れない」という最大の特徴がある上、「軽量,コンパクト」が受け入れられ、現在ではステンレス製がまほうびんの中心となっています。
    チタン製はステンレス製より「さらに軽くて丈夫」である特徴をもっていますが、材料が高価であるため、現在では一部のメーカーでタンブラーのみが販売されています。

まほうびんの構造(なぜ高い保温・保冷力を発揮できるのか?)

まほうびんは内びんと外びんの間が二重構造で、この空間が真空になっており、伝導と対流による熱の伝わりを防いでいます。また、ガラス製では真空層に銀メッキを施し、ステンレス製は金属箔を巻くことによって、輻射熱を反射させています。
これらの構造により、熱の3つの伝わり方「伝導」「対流」「輻射」を遮断しているため、保温・保冷が長続きするのです。
ガラス製は衝撃に耐えるよう金属や樹脂のケースでカバーし、ステンレス製は外びんそのものがその役目を果たしています。

ガラス製まほうびんの構造
ガラス製まほうびんの構造
金属製まほうびんの構造
金属製まほうびんの構造

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